皆さんは「派遣」で働くということにどういった印象を持っていますか?
「時給が高そう!」
「柔軟な働き方ができる!」
「やめたくなったらすぐやめられる!」
などメリットが頭に浮かぶ人もいれば、
「雇用が不安定?」
「正社員より立場が弱くて見下される?」
「周りから絶対正社員の方がいいと言われた」
などデメリットを思い浮かべる人もいるでしょう。
派遣はやめたほうがいいのでしょうか?
結論から言いますと、特に理由もないのに進んではならないほうが良いと思います。
※自分には派遣という働き方が合っている!といった確固たる意思で派遣を選択している方や、
社会情勢や家庭環境などで派遣を選択せざるを得ない方は除きます。
新卒や20代などで年齢が若いのに、「楽だから」などといった理由で安易に選ぶことはおすすめできません。
正社員と比べて雇用が不安定、努力しなければキャリアアップもしにくいです。
私は新卒で正社員の事務職→現在は無期雇用派遣で機械設計補助といった仕事をしています。
派遣を安易に選ばない方が良い理由と、実際正社員から派遣になってみて気付いた点を紹介します。
派遣のデメリット
不景気や業績悪化の影響を受けやすい
人員削減しないといけないとなると真っ先に対象になるのが派遣です。
無期雇用派遣でも次の仕事が見つからなければ、派遣元との雇用がずっと継続されるわけではありません。
景気が良い時はあまり気にならないかもしれませんが、いざ景気が悪くなると契約終了になった上に次も決まらない‥などということもあり得ます。
ボーナスや退職金がないor少ない
私が属している派遣会社はボーナスと退職金はないです。
その分時給や月給が高く設定されています。
派遣会社の正社員として無期雇用派遣で働いていてもです。
時給や月給が高く設定されているといっても少しだけです‥
休みが多い時は給料が減る
派遣は時給制なので、GW、お盆、年末年始など稼働日数が少ない月は、その分もらえる給料が減ります。
毎月固定のお給料でないのは不安もありますよね。
無期雇用派遣は固定の月給制で、月によって差が激しいといったことはありません。
しかし一日欠勤したらかなり減額されるので、派遣会社に入ってから有休がでるまでの6ヶ月間や、インフルやコロナなどで長期で休むことになり有休が無くなってしまうとかなり痛いです。
正社員の時は毎月体調不良以外で休んでも有休を使い切ったことがなく、欠勤になって給料が減額されたことはなかったです。
法律上最低限の有休(初年度10日)しか付与されないので、体調不良や不測の事態のために置いておこうと思うと、余暇のために有休を取ることはなかなかできなくなってしまいました。
正社員の時は入社当初から20日付与されたので恵まれていました‥
単純な仕事ばかり
未経験や事務職の場合、基本的に入ってすぐできる仕事を任されるので簡単なことが多いです。
私の場合は、機械設計補助の未経験で派遣されていますが、派遣先である程度教育をしてもらうことができ、少しずつ専門的な知識を身に付け仕事をしています。
派遣先や担当する仕事によって、今後も役に立つスキルを身に付けられるかは変わります。
一方、同じ職場で仕事を続けても時給があまり上がるわけではないので、できることが増えて負担が増えるのも割に合わないです。
将来性がない
エンジニアなどでない一般的な派遣であれば単純な仕事が多く、若いうちは条件の良い仕事がありますが、何もしなければそのうち条件の良い仕事を選ぶことが難しくなってきます。
若いうちからスキルアップに励む必要があります。
見下される
派遣は立場が弱いので、正社員に見下されてしまうこともあります。
やることをちゃんとやっているのに馬鹿にされてしまう時は気にしないか、辛ければ派遣先を変更してもらいましょう。
私の派遣先はそのようなことはなく社員と分け隔てなく接してくれるので働きやすいです。
派遣で働いてみて良かったこと
責任が少ない
責任が少ないというのは適当に仕事しておけば良いということではありませんが、正社員より格段に責任の重さは違うので気楽です。
正社員であれば残業や休日出勤はせざるを得ないですが、派遣の方が断りやすいです。
(それでもある時はあります。)
一回派遣で働いてみると、正社員で縛られるのはしんどかったなと感じます。
今は何か嫌なことがあっても、「この会社の正社員じゃないし、最悪派遣先変えて貰えばいいよね〜」と思えるので、それだけでストレスが減っています。
正社員だった頃は「正社員じゃないといけない」など固定観念に縛られていましたが、
派遣、フリーランスや業務委託など柔軟な働き方もありだな〜と視野が広がりました。
今後正社員で働ける気がしません。笑
社員の行事や委員会などに参加しなくて済む
正社員の頃は業務以外の謎の委員会や研修によく参加させられ、通常業務が進まないことがしばしば‥
今の派遣先でも正社員の方は会社の一員として色々なことをされています。
派遣はそのようなものに参加しなくて良いので、自分に与えられた業務に集中できます。
また、正社員の時は基本的に飲み会は絶対参加でしたが、今は絶対に飲み会に行かないと‥ということもないのでとても気が楽です。
予想と異なったこと
顔合わせ、職場見学という名の面接がある
派遣先を決める際、派遣社員の面接は禁止されています。
しかし、ほぼ面接といって良いものが行われています。
派遣元が一緒に準備してくれるので、そこまで怖がる必要はありません。
また、派遣先が合わないなと思ったら断ることもできそうでした。
(そのままどこも決まらなければ無期雇用派遣でも退職となりますが‥。)
派遣先の方と事前に話すことができ、気になる点は質問できるので良かったです。
意外と契約終了にならない
派遣で働く前は何かあればすぐ契約終了になるのかと思っていましたが、明らかに求められている能力に対して不足があり、ミスマッチという人でも、契約終了にはならなかったです。
派遣先にもよりますが、勤務態度が著しく悪いなど、よっぽどな理由がない限りは働かせてもらえる所もあります。
選ばなければ次の仕事はすぐ決まる
景気が良い時は派遣先もたくさんあります。
選り好みしなければ決まらないということもあまりないでしょう。
社員に勧誘されることもある
真面目に働いていると社員にならないかと声をかけていただけることもあります。
派遣として働いていて実情が分かっていると、正社員として入社してもミスマッチが少ないので、自分が働きたい!と思った会社には入社しても良いでしょう。
残業は普通にある
派遣は残業が少なくて働きやすいとよくありますが、意外と残業があるところもあります。
顔合わせの際などに確認し、ミスマッチがないようにしましょう。
手続きなどを自分でしないといけないので面倒
派遣元に基本的に出社しないので、何か手続きをしたいときは自分で調べて自分で動かなければいけません。
正社員の時は総務や上司に言うと提出する書類を全て揃えてくれていたりしたので甘えていました‥。
派遣元における仕事は時間外
評価シートを書いたり、スキルアップのための研修を受けるのも社員であれば業務時間内にできますが、派遣であれば派遣先での就業時間に行うことはできないので、業務時間外に行わなければいけません。
その為資格取得など自分を律してコツコツ勉強する必要があります。
まとめ
派遣で働くということには良い面も悪い面もあります。
実際に働いてみて、良い点もたくさんあるので一概にやめた方が良いとは言えませんが、安定性を求めるのであれば正社員の方が良いでしょう。
派遣で働きたい、働こうと思っている方は、メリットデメリットを考慮して考えてみてくださいね。
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