「無期雇用派遣」にどのような印象がありますか?
ネットで検索しようとすると、
「無期雇用派遣 後悔」
「無期雇用派遣 やめとけ」
「無期雇用派遣 デメリットしかない」
などマイナスなキーワードが並んでいます。
実際に無期雇用派遣として働く前は、大丈夫かな?と不安も大きかったです。
筆者が無期雇用派遣で働くことを選んだのは、転勤族と結婚し住む場所が変わっても継続して同じ会社で働きたいと考えたからです。
転勤族の妻が無期雇用派遣を選ぶメリットについてはこちらの記事で紹介しています。
→転勤族の妻は正社員で働ける? 【無期雇用派遣がおすすめ】【産休育休も取得可能】
筆者自身は働いてみると思っていたよりも良いものだと思いました。
しかし、デメリットも少なからずあります。
一般的な正社員に比べると条件が良くない場合も多く、何も知らずに無期雇用派遣を選ぶと後悔してしまう可能性があります。
実際に働いてみて感じた無期雇用派遣のデメリットについて紹介します。
実際に働いてみて感じた無期雇用派遣のデメリット
①入社時に選考がある
派遣元に無期雇用派遣で入ろうとすると選考があります。
実質的な働き方は派遣ですが、派遣元に雇用される正社員のため、採用にあたって選考を受ける必要があります。
私が受けた時はWebで面接を一回受けるだけでした。
面接自体は志望動機を聞かれるなど一般的な準備が必要でした。
さらに無期雇用派遣として派遣元に入社した後、実際の派遣先との顔合わせ(ほぼ面接)があります。
顔合わせの方が緊張する‥
派遣だからすぐ働けるかと思いきや、働き出すまではそれなりに時間がかかります。
②希望する派遣先に確実に就業できるわけではない
希望はある程度聞いてもらえますが、確実に通るとは限りません。
そもそも自分の希望に沿うような派遣先が無い可能性もあるので、入社の選考を受ける前にどのような派遣先があるのか可能であれば簡単に確認しておいた方がミスマッチがないでしょう。
私も少し妥協しました。
派遣元によってどのような派遣先に強いのかそれぞれ特色があります。
③「正社員」ではあるが仕事がなければ退職
一応派遣元の正社員という形ですが、一定期間就業する派遣先がなく待機の状態が続くと退職となってしまいます。
コロナや不況で派遣切りにあっても、次の派遣先が長い間見つからないまま正社員でいられるわけではありません。
そのため紹介された派遣先が希望と合わず断ることができたとしてもすぐ他の派遣先を決めなければいけません。
一概に「無期雇用派遣は正社員だから雇用は安定している!」というわけではありません。
④通勤範囲が広い
自宅の近くに希望に沿う派遣先がない場合、会社側の指定する通勤時間の上限まで通うことになるかもしれません。
筆者の場合、派遣元の規定では家から職場まで片道90分が最大ですが、実際の派遣先は公共交通機関の乗り換えがうまくいかないと2時間くらいかかってしまう所でした。
そんなに時間がかかる場所にならないだろうと思っていましたが甘かったです。
都市部などで派遣先がたくさんあれば大丈夫かもしれません。
⑤給料が低い ボーナス・退職金がない
特に優れた技能がない場合、普通に正社員として働くよりも給料が低い可能性が高いです。
ボーナスや退職金がある派遣先もあるようですが、これも多くはないでしょう。
そのため年収で正社員と差が生まれてしまいます。
毎年の昇給も少しずつであるパターンが多いでしょう。
⑥有期型派遣のように自由な働き方はできない
登録型の派遣のように週のここだけ働きたい!といったライフスタイルに合わせて好きに働くということはできません。
そのため働き方に自由を求める人にとっては、派遣のメリットを活かすことができないでしょう。
⑦スキルアップできるとは限らない
色々な派遣先で就業して手に職をつけたいからと無期雇用派遣を選んでも、ただそのまま継続して働いているだけではスキルアップは望めないでしょう。
特段技能を持たない派遣社員がやる仕事は、入った直後からできる社員がやらなくても良い簡単な仕事も多いです。
ずっと同じ仕事だけをしていても長期的なスキルアップに繋がらないので、自分がどうなりたいか考えて行動する必要があります。
年齢が若いうちは良いですが、将来的に困る可能性があります。
まとめ
いかがでしたか?
私のような転勤族の妻であったり、手に職がある人は普通に働くよりも給料高く、同じ派遣先で長期で働きながら派遣契約に基づく業務だけに集中できたりするなどメリットもあります。
一方で無期雇用派遣には一般的な正社員と比較してデメリットも多いので、特に理由もないのにあえて選ぶのはおすすめしません。
正社員も選択できるのであれば、どちらが良いかしっかり考えた上で選択するようにしましょう。
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