無期雇用派遣は有期雇用派遣とは違い、派遣会社の正社員なので入社のために面接があります。
「まあ言っても派遣だからそこまでしっかりした面接ではないでしょ?」
「実際に働くのは派遣先なので派遣元に対する志望動機って何?」
など無期雇用派遣の面接について分からないことも多いですよね。
今回は無期雇用派遣の面接を受けた実体験を元に会社(派遣元)の選び方、面接の事前準備・流れなどを紹介します。
無期雇用派遣を選んだ理由
私は転勤族との結婚を機に、正社員の仕事を退職しました。
それから職業訓練を経て未経験文系CADオペレーターとして無期雇用派遣で働いています。
私が無期雇用派遣を選んだ主な理由は以下の通りです。
- 派遣先が全国にあるので夫の転勤の際に退職せずに済む
- 正社員で短期間で退職するよりは精神的負担が少ない
- 転勤に合わせて会社を辞めずに済むため産休育休も取りやすい
- 未経験業種でも挑戦しやすい
詳しくはこちらの記事に記載しています。
無期雇用派遣はネガティブな意見が多いですが、人によってはメリットもあるでしょう。
実際私は未経験業種でも仕事をすることができて産休育休も取らせていただいていますし、産休育休中であってもいつ夫が転勤になるのかヒヤヒヤせずに済んでおり、感謝しています。

私は無期雇用派遣を選択して良かったです。
会社(派遣元)の探し方
職業訓練中に求職活動をする際に、面倒なことはできるだけ何もしたくなかったのでリクルートエージェントを利用しました。
エージェントを利用して良かったのは、以下の通りです。
- 自分の条件にあった求人を出してくれる
- 書類添削、面接練習、企業の詳しい情報・求める人材の情報提供など色々サポートしてくれる
- 面接の日程調整、辞退なども行なってくれる
とりあえず「できるだけ何もしたくない!」をモットーにエージェントを利用しました。
実際に利用して感じたエージェントのメリットについて詳しくはこちらの記事をどうぞ。
無期雇用派遣なのにわざわざエージェントを利用するの?と思われる方もいると思います。
ごもっともですが、職業訓練受講中や在職中などで面倒な手続きはできるだけしたくない!という方にはエージェントが面接の日程を組むところから面接の辞退までしてくれるので楽でおすすめです。
一方エージェント主導で言われるがまま求職活動が進み、自分の希望とは異なった結果になってしまう可能性もあるので、自分がどのような求職活動をしたいのかしっかり軸を持つことが大切です。
私がエージェントに出した条件は、
- CADの仕事ができる(ひとまず最初の派遣先だけでも)
- 全国に支社があって異動できる
- できればリモートワーク可
- 年間休日120日以上(派遣先によって変わるが)
- 産休育休も取りやすい
私の場合は様々な理由から無期雇用派遣にしようと決め、正社員の求人を探す必要もあまりなく転職活動が面倒なのでエージェントを利用しました。
自力で求人を探して転職活動がしたい!という方も客観的に市場感も教えてもらえるので並行してエージェントを利用してみても良いでしょう。
エージェントの中でも、リクルートエージェントは日本最大級のサービスなのでまず登録するのにおすすめです。
エージェントに紹介された企業
色々無期雇用派遣の会社を紹介されました。
大まかに言えば2種類でした。
- 専門職(CADオペレーターなどができるところ)の無期雇用派遣
- 事務職の無期雇用派遣
無期雇用派遣といえば事務を想像する方も多いと思います。
一般的な事務職よりCADオペレーターなどの専門職の方が給料が高く、CADについてせっかく訓練を受けたのでそちらでの就職を希望しました。
CADは事務職と相性が良いので何か身につけたい‥と思っている方にはおすすめです。
無料で試してみることも可能ですよ。
また、事務職の方がすぐにでもリモートワークできる可能性があると言われましたが、CADオペレーターとして働くことを優先し、ひとまずリモートワークは諦めました。
しかし実際働いてみると、途中から派遣先の裁量によってリモートワークさせていただけました。
入社した企業
結果的に面接を受けた1社目で合格し入社しました。
他の企業の面接は受けていません。
- 全国に支社がある
- CADの仕事ができる
- 産休育休についても理解がある
- 年間休日120日以上
- 教育、資格取得の制度がしっかりしている
などが入社を決めた理由でした。
希望がほぼ叶ったので良かったです。
1番最初に面接を受けることになった企業が第一希望だったので落ちたらどうしようと緊張しましたが、なんとか合格できました。
面接について
事前に考えておいたこと
無期雇用派遣といえどもそれなりに聞かれます。
私の場合はエージェントを利用し、面接練習もあったのでネットでほぼ下調べをしなくても大丈夫でした。

無期雇用派遣の会社名で調べると大体「やめとけ」「やばい」とか出てくるので不安になります。実際は人によるのですが‥。
事前に考えておいたのは大体どこでも聞かれるようなことです。
- 自己紹介
- 転職理由
- 志望動機
- 強み弱み
- 長所短所
- 前職で気をつけていたこと
- 逆質問
面接の回数
人事の方とWeb面接1回で終了しました。
そのまま派遣先との面談もWebで行ったので、入社して初めて会社に行きました。

こんなあっさり?という感じでした。
服装
これだけのために新しいスーツは買いたくない!と思ったので、サイズがぶかぶか(当時より痩せた)の新卒時のリクルートスーツを着て面接を受けました。
おすすめはしません。笑

いい大人なのでそろそろスーツを買わないとと思いつつ、普段全く着ないので躊躇しています。
面接の内容
所要時間は2時間でした。
自分のことを聞かれる時間より、会社側からの説明の時間の方が長かったかもしれません。
雑談も交えながら和やかな空気で面接が進みました。
質問自体は大体事前に考えていた内容でした。

私の場合はCADについて職業訓練で学んでいたため、完全未経験よりはかなり志望度を伝えやすかったです。
その後、会社概要や採用された後の具体的な労働条件の説明などがありました。
そして具体的な派遣先の紹介がありました。
3つくらい派遣先を紹介されましたが、自分が考えていた全ての条件をクリアして「ここに行きたい!!」と思うような所は正直なかったので「大丈夫かな‥」とはなりました。
結果少し妥協が必要でしたが、納得できる派遣先に行くことができました。
一応希望も伝えられてまた別の派遣先を紹介してもらうことも可能でしたが、選り好みはできません。
別の職種も紹介されましたが、CAD使う仕事を最優先にしました。
後悔したこと
未経験業種なので前職より給料が下がると言われました。
実際、所定労働時間は前より長いのにかなり減額されました。
ダメ元でもっと給料交渉しておけば良かったです。
派遣という時点でなおさら安くなりがちなので注意してください。

給料のこと言ったら落ちるかも‥と思い言えませんでした。
せっかくエージェントを利用していたので、そちらにダメ元で交渉すれば良かったです。
無期雇用派遣の面接に落ちるのか?
ネットを見ていると落ちたという声もちらほら見ます。
正直、個人的には客先に出して大丈夫なのかな?と思うような人もたくさん入社時の研修にきていたので一般的な会社よりは間口は広いと思いました。
採用側ではないので基準は分からないですが、未経験の職種で無期雇用派遣を受けるとなると年齢が見られることもあるかもしれません。
無期雇用派遣の面接に合格し入社したとしても、派遣先が決まるかどうかは別の話です。
一定期間派遣先が決まらなければ退職となってしまうので入社しただけで安心とはいえません。
面接に落ちたとしてもそもそもの条件がミスマッチだった可能性もあるので、自分に努力できることには目を向けて必要以上に落ち込む必要はありませんよ。
良い印象を与えるために
どのような会社なのか、どのような面接なのかなど下調べはしておき、一般的な面接で聞かれそうなことは考えておきましょう。
調べてもあまり実態が分からない場合もありますよね。
エージェントを利用するとこれも詳しく教えてくれます。
鏡に向かって練習したり、動画を撮ってみたり客観的に自分がどう見えているのか知ることも大切です。
Web面接時に気をつけたこと
Webでの面接は対面より粗も見えにくいですが、良い印象も普段より大げさにしないと伝わりにくいです。
私が気をつけたことは、以下の通りです。
- 手元にライトを置く
- ハキハキ、笑顔を意識する
- 少し大げさにリアクションをする
- 相槌をしっかり打つ
- 通信状況を事前に確認しておく
- パソコンのカメラを見られるように練習しておく

どうしても緊張するという人はWebだとカンペも置いておけます。
文章で書くと読み上げになってしまうので、どうしても伝えたいキーワードだけ書いておくと良いでしょう。
まとめ
特に理由もなく最初から無期雇用派遣を選ぶのはおすすめしませんが、人によっては無期雇用派遣もありだと思います。
世間で言われているほど最悪ではないと私は働いてみて感じています。
派遣といえども派遣元の正社員としての採用になるので、面接はそれなりにあります。
一般的な対策をしていきましょう。
手続きが面倒な人はエージェントを利用するのもおすすめですよ。
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